ボーボーママの在宅ライター備忘録

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音楽のこと【パブリック娘。/おちんぎんちょうだい】

 

 

 

 

 

2016年7月に1stアルバム「初恋とはなんぞや」をリリースした、3人組ラップユニット「パブリック娘。」

 

 

 

 

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元々大学のサークルがキッカケで結成した「パブリック娘。」のメンバーは、全員ゆとり世代の新感覚ラップユニットです。(と、言ってもゆとり世代もだいたい大人なので、ゆとり世代だから珍しいって訳でもないのですが)

 

モーニ〇グ娘。を連想させるひょうきんなグループ名から「ああ。流行りのイロモノだな」って、期待はしていなかったんです。

しかし1stアルバムに収録されている新曲「おちんぎんちょうだい」のMVを見て、私の浅はかな偏見は吹き飛びました(笑)

ちなみに、タイトルだけ見て下ネタかな…って、動揺していたんですが漢字表記すると「お賃金頂戴」です。

 

youtu.be

 

おちんぎん おちんぎんちょうだい♪から始まる、軽快ポップなthe Japanese hip-hop。

ヒップホップと言っても、こう…ゴリっとした悪そうな奴ではなく、コミカルなヒップホップです。スチャダラパーに影響を受けてる事は間違いない感じ。

 

影響をマトモに受けてる印象よりも、大学生ノリが抜けない普通の男子がふざけ合いながら、楽しんでる瞬間みたい。

 

それもそのはず、1stアルバム収録曲は大学生の時に制作された曲を中心に構成されているのです。


今まで大学生だったパブリック娘。が、「社会人の生活をしながら音楽を続けるライフスタイル」となって、発表された新曲「おちんぎんちょうだい」は、働く事に対してフレッシュな疑問や不安を、ポップでキャッチーに訴えかける内容となっています。

 

 

そうそう、今回の東京都知事選でも「最低賃金を引き上げる」という公約を掲げている候補者の方が多かったですよね。


普通に毎日8時間働いただけでは、余裕のある暮らしが送れない現代。

アルバイター契約社員だけでなく、正社員として働いていても、労働時間と賃金のバランスが不釣り合いになっています。

 

 

大学生というカテゴライズを飛び出し社会に出たパブリック娘。は、そんなイマドキの働く姿をリアルにこの曲で風刺しています。(風刺も何もフレッシュな本心て感じかな?)

 

そういえば、最近、ネットで炎上してた「音楽に政治を持ち込むな」発言がありました。

私はその意見とは正反対で、「音楽は政治や時代を風刺するカルチャー」だと思っています。

時代を象徴する音楽性とはまた別に、時代を風刺する描写がどこかに現れているカルチャーだと思っています。

 

歴史、世界を超え、愛されるカルチャー「音楽」

 

学生運動が激化した70年代には、音楽という武器で抵抗したバンドやアーティストも多くいました。(頭脳警察岡林信康さんとか)

 

なんか、そういう訴え方もすごいいいと思うんです。自分にできる術で立ち向かう姿は心からカッコイイと思う。

 

パブリック娘。の「おちんぎんちょうだい」も、まさに今をリアルに風刺する楽曲と言えるのではないでしょうか?

 

大学生から社会人として音楽を続ける彼らは、これからどんな「現実」のキリトリを、ポップに表してくれるのだろうか。

 

と、いう期待と、何年か経った時に、「おちんぎんちょうだい」を聴いて、あの頃は賃金安かったよね〜なんて言える日を切に願っています。