【ボ藤の人生バイブルとなった、誰も知りたくない裏社会「狩撫麻礼」原作のオススメ漫画】
本屋さんに行きました。
思春期の頃から同じ本をずっと読んでいるので、タメになりそうな自己啓発本やビジネスノウハウの本を買いたくて。
ぐるぐる徘徊して結局漫画を買いました。ウシジマくんの抜けていた13巻です。
そうです。漫画は私にとって人生のバイブル。(漫画も同じのばかり読んでいますが)
漫画と立ち飲み屋で出会った大阪のおばちゃんが、人生のノウハウを教えてくれるんです。
誰も知りたくないでしょうが、もうこの漫画を読んでなかったら違う人生を送っていたかもしれない!という、ボ藤(ハゲライターのちもんさんが名づけてくれました)が絶賛する「狩撫麻礼」原作のオススメ漫画をご紹介します。
1.迷走王 ボーダー
家賃3千円、風呂なし、共同トイレのアパートに住む男たちのロマンが描かれている作品。
「集団意識」という社会社会に潜んでいる悪魔から(なにかと理由を付けて)逃れようとする男たちのボーダーラインを超越したライフスタイルが、これでもかの如く詰まっています。
基本的に登場人物全員、理不尽です。
が、古き良き時代の男といいましょうか。妙な情深さで損をしてしまう生き方がカッコいいんです。
No orderで、No border、マイルールの中でしか生きられない彼らの、底知れぬ心の温かさ、ハングリー精神、そして底知れぬ泥臭さを感じます。
※注意:影響されすぎると、女ウケの悪い男になってしまう危険性があります。
2.ハード&ルーズ
あまり書籍として出回ってないようですが、古本屋でも見かけます。
狩撫麻礼先生、ずば抜けてスゴイんですよね、生々しくハングリーなんです。
作画は「僕はビートルズ」でお馴染みのかわぐちかいじ先生。豪華...。
ハードでルーズな探偵が「資本主義」に飲み込まれていくバブル期の中で、本当に問われるべき「人間の本質」が、おざなりになっている違和感を抱えながらも自分のスタイルを全うしていく物語。
まずはボーダーから読んでみる方がいいかも?ハード&ルーズの方が大人社会って感じです。
その他にも、こんな漫画もあります。狩撫麻礼センセイが手掛けた作品は過激というか、お下品に感じてしまう表現も多々ありますが、その人間臭さがたまらなく好きです。心に響きます。
作品の中で登場人物に課せられる「壁」がいちいち多くて、失敗もするので・・・
ていうか狩撫麻礼って誰?
って、思う人も多いかもしれません。特に私くらいの年代の人は。
狩撫麻礼センセイは1947年、東京下町で生まれた漫画や劇画の原作者さんです。
狩撫麻礼と書いて(かりぶ・まれい)と読みますが、これは青年期にボブ・マーレーから、強く感銘を受けたことから由来するそうです。
差別や社会の在り方に憤りを感じ、人の生き方について歌ったボブ・マーレーは、レゲエミュージックというジャンルに分類されますが、その思想はまさにハードコアパンク。
狩撫麻礼センセイが手掛ける作品にも、常に、社会や時代に反するようなヒューマンドラマが描かれています。
河島英五っぽく言うと、「時代おくれ」。
1986年には、狩撫麻礼センセイ原作の「ア・ホーマンス」が、昭和の名俳優、松田優作によって映画化されています。
不器用だけれど、しらけずに純粋だけど野暮じゃない(引用:時代おくれ)男たちの生き様を、移り行く社会の荒波に逆らい続けながら描き続ける狩撫麻礼センセイの世界から得るものは、学校では教えてくれませんよ。
妙な「生きることへの憤り」も、ブッ飛ばしてくれます。
ちょっと最近退屈している人にオススメしたい「狩撫麻礼」原作の漫画たちでした。
そして、ボ藤の名づけ親であるちもんさんのブログはこちらから↓
斜め角度からシュールな笑いを届けてくれますw